ユージン・カスペルスキーってどんな人?

ユージン・カスペルスキーってどんな人?

セキュリティソフトの導入は必要なことですが、自分に合うものや信頼できるウイルス対策ソフトが欲しいと思うもの。ところで、そのセキュリティ対策ソフトを作っている人たちってどんな人なのか気になりませんか?今回は、セキュリティ対策ソフトで有名な株式会社カスペルスキーの最高経営責任者(CEO)ユージン・カスペルスキー(Eugene Kaspersky)氏について語りたいと思います。

カスペルスキー社とは

カスペルスキー社は、世界最高の検知性能ともいわれるセキュリティソフト「カスペルスキーセキュリティ」を開発し、世界トップ3のシェアを獲得する超有名企業です。世界的評価機関による性能比較テストでは、競合他社16社すべてを上回る結果を残し、6度目の年間最優秀製品賞を受賞しています。およそ200か国にわたり、世界30地域にオフィスがあります。

ユージン・カスペルスキ氏のプロフィール

ユージン・カスペルスキー氏は、1965年生まれのロシア人です。情報セキュリティ分野におけるエキスパートとして知られていて、サイバーセキュリティの専門家として世界で活躍しています。

子供の頃から数学への関心を持っていたカスペルスキー氏は、高校在学中にはモスクワ物理工科大学が主催する数学と物理学の専門プログラムに参加し、コムソモールのメンバーにもなりました。ロシアの連邦保安庁付属暗号理論・通信工学・計算機科学アカデミーで数学・暗号理論・計算機科学・数理工学などを専攻して、1987年に卒業しました。

ユージン・カスペルスキー氏の職歴

アカデミーを卒業したカスペルスキー氏は、大手のリサーチ機関に勤務。1989年にサイバーセキュリティにおける技術の開発を始めたのですが、それは意図せずに始まりました。きっかけは、自分が暗号学を学んでいた際に、利用していたコンピューターが「Cascade」というウイルスに感染してしまったことです。

ウイルスを解析し暗号学の知識を通して、ウイルスを駆除するツールの開発をしました。そして成功したのが、最初のアンチウイルス ユーティリティとなりました。

駆除に成功したことで、コンピューター技術への好奇心を高め、アンチウイルスプログラムの開発へと発展し、1994年にはドイツのハンブルグ大学で世界で最も効果的なアンチウイルスソフトウェアとして評価されました。

それからは、1997年に起業へのビジョンを融合することを望んだ同僚たちと、グローバルIT企業カスペルスキー・ラボを立ち上げ、カスペルスキー氏が同社のアンチウイルス研究をリードしていきます。

カスペルスキー社の創立以来、カスペルスキー氏はアンチウイルス研究の先頭に立っていましたが、2007年に最高経営責任者に就任して、現在は戦略的マネジメントに集中しています。カスペルスキーさんは英国プリマス大学から、2012年に名誉科学博士号を授与されており、さらに今でも世界中で開催される主なカンファレンスや展示会、重大な会議などにも参加しています。それは、世界最大の株式非公開企業の最高経営責任者でありながら、技術者としての知識と経験を豊富に備えているサイバーセキュリティのインフルエンサーとしても注目されている人だからです。

最後に

カスペルスキー社の最高責任者であるユージン・カスペルスキー氏が、コンピューターセキュリティの天才的な存在ということがお分かりいただけたかと思います。社長的な立場でありながら、技術にも詳しく、カスペルスキー氏の執務室はいつでも駆け付けられるようにとカスペルスキー・ラボ本部の中枢であるウイルスラボの近くにあるそうですよ!