近年、個人情報が盗まれ悪用される「サイバー犯罪」が多発しています。そのため、私たちは個人情報が盗まれないように心がけ、やむを得ず被害にあってしまったときには早急に対処することが大切です。そこで本記事では個人情報が盗まれことが分かる3つサインと対策についてご紹介したいと思います。
サイバー犯罪!個人情報が盗まれた時のサインと対策
【警告サイン1】クレジットに身に覚えのない引き落としがある
クレジットカード会社から利用した覚えのない請求があった場合は、カード情報が不正利用されている可能性があります。多発しているのは、数千円~数万円が数回にわたって引き落とされるケース。被害額を請求書の明細を見なければ分からないような少額にすることで、カードの不正利用を気付きにくいようにしているのです。
主な原因
- フィッシングサイトと気づかず、個人情報を入力してしまった
- クレジットカードを利用したときに、カード情報が読み取られ偽造された
- 他人が本人になりすまし、カードを利用した
対処法
カードが不正利用されたことに気付いたら、できるだけ早く銀行やクレジットカード会社に連絡し、口座やカードを凍結してもらいましょう。国外からの引き落としなど、カード会社の調査によって被害が明らかになった場合は、新しいクレジットカードが再発行され、場合によっては請求も取り消してもらうことができます。
【警告サイン2】突然、メールや電話での勧誘が増える
広告メールやフィッシングサイトへの誘導メールなどが突然とめどなく送られてきた場合は、個人情報が流出してしまった可能性があります。送信元の目的は、宣伝やウイルス感染、カード情報の収集、振込詐欺。これは電話についても同じことが言えます。公的機関などになりすまして連絡をしてくる場合があるので、注意が必要です。
主な原因
- 懸賞サイトや出会い系サイトなどに見せかけたアドレス収集目的のサービスを利用してしまった
- SNSやブログなどにメールアドレスや電話番号の公開している
対処法
一番の対処法は無視すること。端末で受信拒否や着信拒否を行いましょう。メールであれば、プロバイダのオプションサービスやセキュリティソフトなどを利用するのもよいでしょう。
【警告サイン3】自分のアカウントで不正なメッセージが送られている
多くの人は、メッセージに違和感をもった知人からの報告で初めてその被害に気づきます。犯罪者はアカウントを乗っ取ることで、被害者のクレジットカードを不正利用したり、つながっている知人へURLを送付することでフィッシングサイトへ誘導したりします。アカウントを乗っ取られると、自分だけではなく知人も被害にあってしまう危険性があります。
主な原因
- IDとパスワードを複数のサイトで使いまわしている
- 知り合いを装った他人に自分の個人情報を伝えてしまった
対処法
アカウントにアクセスできるならパスワードを変更し、これ以上被害が拡大しないようにしましょう。犯罪者によってパスワードを変更され、自分のアカウントにログインできなくなっている場合は、各サービスのサポート窓口に連絡し対処する必要があります。
日頃からできるセキュリティ対策
個人情報が盗まれないようにするには、まずは日ごろから次のことを心掛け、リスクを下げることが大切です。
- パスワードは複雑にし、使いまわしをしない
- 二段階認証を設定する
- SMSやメールなどに送られてくるフィッシングメールは無視する
- SNSやブログに個人情報を公開しない
- フリーWi-Fi を利用しない(利用する場合はVPNにする)
- セキュリティソフトウェアを利用する
セキュリティソフトウェアについて
ウイルスやユーザーの情報を勝手に外部に送信するスパイウェアから守るためには、パソコンなどのデバイスにセキュリティソフトウェアをインストールすることがおすすめです。セキュリティソフトウェアには無料と有料のものがありますが、一般的にその違いは付加機能の種類や広告表示の有無、サポート体制となっています。サクサクした動作や、万が一のサポートを望むなら有料のものを、最低限でよいなら無料ものというように選ぶとよいでしょう。
まとめ
卑劣なサイバー犯罪は、年々増えていますが、セキュリティ対策の基本は変わりません。
日ごろからできる簡単なリスク管理で、自分の個人情報は守ることができます。また、個人情報が盗まれてしまった場合の対処法を確認しておくことで、万が一の際でも速やかに対応し、被害を最小限にとどめることができます。ぜひ今日から実践しましょう。