パソコンやスマートフォンなど、インターネットを閲覧するために欠かせないのが「Webブラウザ」です。Appleユーザーの方は、標準搭載されている「Safari」を使用している方も多いでしょう。実は、Webブラウザには通常とは異なる「プライベートブラウズ」というモードがあるのをご存じですか？プライベートブラウズを上手に使うことで、履歴やデータを残さずにインターネットを閲覧することができますよ。今回は、Appleユーザーに向けてSafariの「プライベートブラウズ」を賢く活用する方法をご紹介します！
プライベートブラウズってなに？
プライベートブラウズとは、閲覧したデータを一切記録しないようにできる機能です。通常、Webブラウザでインターネットを閲覧すると、ページの履歴やさまざまなデータがスマートフォンやパソコンに記録されています。画像データの表示に関する「キャッシュ」、Webサービスのログイン情報に関する「Cookie（クッキー）」、自動入力に関する「ID・パスワード」など、実に多くのデータが知らない間に保存されているのです。これらは快適にインターネットを利用するための仕組みではありますが、個人情報が第三者に知られてしまうリスクも存在します。そのため、プライベートブラウズを使用してデータを保存しないようにすることで、安全にインターネットを閲覧することができるのです。
プライベートブラウズを起動・解除する方法
1. iOSの場合
プライベートブラウズをオンする方法
Safariを開き、タブボタンをタップします。次に「〇個のタブ」または「スタートページ」をタップして「タブグループ」を表示します。最後にプライベートを選択して「完了」をタップすると、アドレスバーが黒または暗い色のプライベートブラウズモードが起動します。
プライベートブラウズをオフにする方法
Safariを開き、タブボタンをタップします。次に「プライベート」をタップして「タブグループ」を表示します。最後に「スタートページ」または「〇個のタブ」を選択して「完了」をタップすると、プライベートブラウズが解除されます。
2. macOSの場合
プライベートブラウズをオンする方法
Safariを開き、「ファイル」から「新規プライベートウインドウ」を選択します。プライベートブラウズが起動し、暗色の検索フィールドに白のテキストが表示されます。
プライベートブラウズをオフにする方法
プライベートウインドウを閉じる、または「ファイル」から「新規ウインドウ」を選択し、通常のウインドウを開くことでプライベートブラウズが解除されます。
「プライベートブラウズ」を賢く活用する方法
1. セキュリティ対策として使う
プライベートブラウズは、セキュリティ対策として使うことができます。例えば、カフェなど公共の場で会員制のネットサービスを利用することがありますよね。もし、席を離れている間に誰かがデバイスを操作してしまえば、個人情報を盗まれたり、アカウントを乗っ取られたりするリスクがあります。そこで、プライベートブラウズを使うことで閲覧履歴やログイン情報、クレジットカード番号やパスワードなどを残さないため、セキュリティを高めることが可能です。また、人に知られたくない検索履歴なども残らないため、プライバシー保護にも役立ちます。
2. 本来の検索結果を表示できる
プライベートブラウズは、本来のGoogle検索結果を表示することができます。通常、Google検索は「パーソナライズド検索」というシステムを使い、ユーザーに合わせて最適化した検索結果を表示しています。しかし、プライベートブラウズを使用すると、使用状況に応じた検索結果の最適化を無効化することが可能になります。そのため、本来の検索結果を表示したい場合はプライベートブラウズを活用しましょう。
3. 同じサイトで同時にログインできる
プライベートブラウズは、同じサイトで異なるアカウントを使って同時にログイン可能です。通常、サイトのログインは1つのアカウントしかできず、別のウインドウで開いても同じアカウントで表示されます。しかし、プライベートブラウズはログインに関する情報を記録しないため、別のウインドウから異なるアカウントでログインが可能になります。ログイン・ログアウトを繰り返す手間がかからないため、アカウントを使い分けて使用する方に便利な方法です。
おわりに
Safariの「プライベートブラウズ」は、上手く使うことでさまざまなメリットが得られます。まだ使ったことがないという方は、ぜひ活用してみてください。