Windows 11のアップデートで変わった?Macのセキュリティ対策と比較

Windows 11のアップデートで変わった?Macのセキュリティ対策と比較

2021年10月5日より、最新のOSとしてマイクロソフトからリリースされた「Windows 11」。Windows11へのアップデートでは、多くの改善や変更点が挙げられますが、その中でもやはり気になるのがセキュリティ面の向上ですよね。

そこで今回の記事では、Windows11のセキュリティ対策をMacと比較してご紹介していきます。

セキュリティが優れているのはどっち?

2010年前後まで、WindowsとMacを比較した際にセキュリティが優れているのはMacだという声が挙がることが非常に多く、現在でもそのイメージが強い方も多いのではないでしょうか?

しかし、Windowsのセキュリティが特別脆弱であったという訳では決してありません。その当時はWindowsが7割以上の市場シェアを誇っており、ユーザー数の少ないMacをあえて狙うよりもWindows向けのウイルスを作成した方が効率が良かったため、ウイルス感染の被害に遭うのはWindowsが多かったのです。

2022年最新!WindowsとMacのセキュリティ対策は?

これまでのOSと比較して、セキュリティ対策が大幅に向上したとの意見が多いWindows11。2022年現在、WindowsとMacがどのようなパソコン ウイルス対策を施しているのか、順にみて比較していきたいと思います。

Windows11

セキュリティソフトへの攻撃を防ぐ「メモリ整合性」機能

Windowsでは、これまでセキュリティソフトの脆弱性を突かれ、第三者によってウイルス対策ソフトの機能が停止されてしまうことがありました。

メモリ整合性機能が有効になっていることで、OSの重要な領域を起動する際、正当なコードであるかを毎回確認し、ウイルスによってOSの重要な領域が不正なコードに変更されてしまうのを防いでくれます。

データ抜き取りに対抗「TPM(トラステッド・プラットフォーム・モジュール)」

TRMとは、パソコン内のデータを暗号化し保管する金庫のような役割を持ってます。TRM内には重要なパスワードや証明書が格納されており、この情報がない限りWindows11にサインインすることすら出来ない設計になっています。

セキュアブートシステム

パソコンに電源を入れ、起動するまでの間を狙って悪意のあるアプリを差し込まれてしまうというサイバー攻撃が増えてきたことを受け、11ではセキュアブートと呼ばれる機能が搭載されました。

この機能により、パソコンが立ち上がるまでの間に実行される全てのコードが確認され、もしも起動のためのデジタル署名が改ざんされてしまっている場合は自動でエラーメッセージを表示して注意を促してくれます。

Mac

Gatekeeper

Appleでは、独自の基準を定め、その厳しいセキュリティ審査をクリアした安全なアプリ・ソフトのみApple Storeからダウンロードすることができます。

さらに、Apple Store外からであっても、Appleから発行された証明書を持たないソフトを起動しようとした際には警告画面が表示され、実行できないように対処してくれるのがこのGatekeeperです。

標準機能としてファイアウォールが搭載

ファイアウォールとは、悪意のある外部からの侵入者を防いでくれる機能を指します。セキュリティソフトや、ルーターそのものに搭載されている場合も多いですが、macOSではこの機能が標準搭載されており、有効化することでMacにマルウェアが侵入する危険性を大幅に減らすことができます。

Xprotect

バックグラウンド内で常にマルウェア(ウイルス)がいないか調べ、ユーザーを守ってくれているのがこのXprotectという機能です。万が一マルウェアが検知された場合には、「MRT」という別のシステムによって自動で駆除してくれます。

まとめ:それでもセキュリティソフトは必要

ここまで、WindowsとMacのセキュリティ対策をそれぞれご紹介してきました。どちらも様々なサイバー攻撃対策として、セキュリティ対策を向上させていますが、マルウェアの侵入を完全に防ぐことは難しくなってしまいます。

どちらも基本的なセキュリティ対策は整っていますが、まだパソコンを購入されたばかりの方や、万全を期したい方は有料のセキュリティソフトをインストールし、さらに安全性を向上させることをおすすめします。