日本ではあまりメジャーではありませんが、メッセージアプリ「テレグラム」は全世界で7億人以上のユーザーが利用していると言われています。メッセージのやり取りの他に多くの機能性があり、世界中で活発に使われています。一方で、テレグラム 危険性について多くの声が寄せられているんです。また、トラブルも多発しており、危険な側面を持っています。
そこで、テレグラムについて詳しく解説していきましょう。
テレグラムとはなに?
Telegram(テレグラム)とは、2013年にロシアで開発され、日本語を含む19言語に対応しています。LINEやWhatsAppのアプリのように、アプリ内で無料通話やメッセージのやり取りが可能です。また、個人間でのやり取りができるのにくわえ、複数人が参加できるグループやチャンネル機能があり、情報を共有しやすい特徴があります。
くわえて、テレグラムではあらゆる種類のファイルを共有できることもあり、ビジネスでも活躍するツールとして注目されています。
テレグラム 危険性は
普通のメッセージングアプリのようですが、利用する危険性があります。
機密性や匿名性が高い
テレグラムでは独自の暗号化プロトコルを用いることで、機密性や匿名性の高いやり取りを行うことができます。例えば、シークレットチャット機能はメッセージが暗号化され、データが残りません。また、チャットの画面はスクリーンショット撮れないよう保護されているんです。こういった高度な機密性や匿名性は様々な犯罪に利用され危険なプラットフォームといわれています。
ランサムウェアやマルウェア感染の可能性
2022年頃から複数のランサムウェアグループがテレグラムの利用を開始したと報告されています。また、テレグラムに関係するマルウェアも複数発見されており、危険です。
テレグラムの機能を使って様々な手法で攻撃され、中には、メッセージに添付されたファイルなどが原因になることもあります。
ロシアでも一時利用禁止
テレグラムは2018年から2020年までロシアで一時利用が禁止されていました。というのも、テロ犯がテレグラムを利用していたにもかかわらず、テレグラム側が通話記録の開示を拒み、ロシアによる規制から逃れるため拠点をロシアから移したことなどが理由です。
テレグラムでおきているトラブルとは
危険視されるテレグラムではトラブルが多発しています。
闇バイトに使用
海外で利用されているように思いますが、実は日本でもテレグラムが闇バイトの連絡手段として使用されています。SNSなどで高額報酬のバイトを募集し、テレグラムへと誘導させ、特殊詐欺などに加担させたり、犯罪に巻き込まれてしまいます。
詐欺が多発
テレグラムでは詐欺行為が横行しています。テレグラム上で金銭を要求する「テレグラム詐欺」や仮想通貨を用いた「仮想通貨詐欺」などがあります。
テレグラムは仮想通貨取引所のオフィシャルチャンネルや仮想通貨の情報共有をしているグループ、チャンネルが多く情報収集に有効です。しかし、中には詐欺チャンネルが存在し、実際に多くの人が被害に遭っています。
犯罪に悪用されている
実際にテレグラムはテロ犯や詐欺グループ、犯罪グループなどから利用されています。また、テレグラムが偽札の売買や違法薬物売買の温床になっているようで、トラブルが絶えません。そのため、テレグラムが様々な犯罪に悪用されています。
アカウントの乗っ取り
何者かがテレグラムのアカウントを乗っ取る事例が多く報告されています。実際に、「スクリーンショットハッキング」と呼ばれるアカウントをハッキングする行為が行われており、乗っ取られてしまうと被害が次へ次へと拡大してしまうんです。
まとめ
テレグラムは便利な機能が多いアプリですが、さまざまな犯罪行為で使われることも多いのが現状です。その理由としては、やり取りの履歴が残らず、証拠として残りにくいからです。
アプリ自体に危険性はなさそうですが、犯罪に巻き込まれてしまう可能性が大いにあります。また、合法なアプリですが、警察の監視対象でもあるため使い方には注意しましょう。